2017年5月よりベトナム税務当局は
移転価格税制におけるところの
独立企業原則について規定を定めました。(article37)
これによって、ベトナム税務当局は
取引価格を独立企業間価格(市場価格)に引き直して
課税を行うことができることになりました。
ふーーーーん,どゆこと???
これってね
課税当局の言い値で
その値段で仕入れているのはおかしい
もっと安い筈だ!
とか
そんなに売価が安いことはない、もっと髙い筈だ!
ってことで
勝手に決められて、利益を算定されて
税金盗られちゃうってことなのですよ。
伝家の宝刀がごとくの移転価格、独立企業間価格の理論を
ベトナムに教えたからとんでも無いことになってしまった?
そんな馬鹿な!
そこには適正な市場原理も何もないのです。
絶対にベトナム政府へモノを言って行かなければ
なりません。
商工会なり大使館からの公式な意見表明が必要と思い
憤る昨今です。
ベトナムへ渡って間もない頃、
ベトナムで赤字決算が何年か続くと、
税務当局から「赤字が続くなんておかしいだろう!インチキしてないか!と疑念を抱かれる」と聞いていました。
そうは言っても、赤字は赤字なんだから仕方ないだろう、と抗弁しても許されないとか、、、ではどうやって否認して来るのだろうか?思っていましたが。その時に持ち出される武器が、いまや”移転価格”なのです。
なんてったって売価や原価にいちゃもんつけられる訳ですから、困ったものです。
まともな理屈で議論されるなら良いのですが・・・
いずれにしても、「マスターファイル・ローカルファイル」の作成はMUSTとなったと
認識しています。